農業用界面活性剤は、液体肥料、農薬、除草剤、またはバイオスティミュラントの効果を高めます。養液に添加されると、界面活性剤(SURFace ACTing AgeNTの略)は養液の表面張力を低下させ、液体と気体、他の液体、または固体との間にある障壁を取り除きます。
界面活性剤を使用する理由
植物には、病原菌からその身を守り、水分蒸発を防ぐ天然のワックス状の膜(クチクラ層)があります。しかし、このクチクラ層は、養分や有効成分が葉に浸透するのを妨げるため、葉面散布製品の効果を低下させることもあります。一部の界面活性剤(例えばL-77)は、このクチクラ層を損傷させて養分の浸透を改善しますが、ICLのファーティバントは異なるアプローチをとっています。

ファーティバントのMKP結晶に対する付着と拡散効果(柑橘類の葉上)
ファーティバントの特長
現在のところ、ファーティバントは葉面施肥用に特化して設計された唯一のシステムとして位置づけられています。葉の表面に独自の「サンゴ」模様の付着と拡散システムを形成し、植物組織を傷つけることなく、表面への養分の均一な広がりと浸透を実現します。30日間の半減期(T1/2)を有するファーティバントは、使用後は葉の表面で生分解されるため、植物にも環境にも優しい界面活性剤です。
養分吸収量が2倍に
柑橘類の試験では、ファーティバントを使用した場合と使用しない場合のMKP(第一リン酸カリウム)の葉面散布における養分吸収を比較しました。研究者は、葉の表面からすり抜けるりんの移動を追跡するために、リン同位体 32Pで標識しました。この試験結果により、ファーティバントを使用した場合、葉のクチクラへのりんの浸透量が2倍になることが確認されました。

リン同位体で標識した研究により、ファーティバントを使用すると、リンの葉面吸収量が約2倍になることが明らかになりました。
持続的な浸透
ファーティバントの非破壊的な作用機序と他の特性が組み合わることで、長期持続浸透(LLP)を実現し、葉面施肥による養分の多くを植物の必要な器官に確実に運ばれるようにします。ファーティバントは、製品の有効成分をゆっくりと植物組織内へ移動するのを促進し、成分の吸収率と利用効率を向上させます。
ファーティバントの使用分野
ICLの作物別および汎用型の「ニュートリバント(Nutrivant)」製品には、このファーティバントが含まれています。穀類・果樹・野菜など、さまざまな作物で、以下のような効果が期待できます。
- 核果類の果実肥大促進
- てん菜の糖量増加
- トマトの果実肥大・品質の改善
- 穀類の分げつ促進・収量の改善
また、ファーティバントは、農業用航空機やドローン散布用に開発・最適化されたICLの高濃度肥料FertiBuzz(国内未発売)にも含まれています。
ICL独自の非破壊型界面活性剤が配合されている製品の各ページをご覧ください。
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