すべての植物はマグネシウム(Mg)を必要とします。最適な生育条件下では、植物は土壌からマグネシウムを吸収します。しかし、マグネシウムの利用可能性は、特に砂質土壌ではマグネシウムの流亡によって失われやすく、あるいは湿潤・低温・酸性土壌などの環境条件によっても低下します。さらに、カリウム、カルシウム、アンモニアなどの養分が過剰に存在すると、土壌中の養分バランスが崩れ、植物によるマグネシウム吸収が妨げられることがあります。
作物におけるマグネシウム(Mg)の役割
マグネシウムは、植物が光合成を通じて太陽エネルギーを取り込み、生育や収量を高めるために不可欠な要素です。光合成は植物の緑色の色素であるクロロフィル(葉緑素)で行われますが、マグネシウムはそのクロロフィル分子の中心原子であり、1分子あたり約6.7%のマグネシウムを含んでいます。
さらにマグネシウムは、呼吸作用、光合成、核酸合成などに関わる酵素の活性化にも重要な役割を果たします。リン酸代謝を助け、リン酸化合物を植物体内で運搬する働きを担っています。また、炭水化物(糖やでんぷん)の転流を促進し、油脂の合成を高め、細胞分裂や生長にも欠かせない要素です。

マグネシウム欠乏の症状
マグネシウムが不足した植物は、古い葉に葉脈間の黄化(葉脈は濃緑色のままで、その間が黄色くなる)という症状を示します。これらの黄化葉には、やがて壊死した斑点が現れ、葉の縁が巻き上がることがあります。マグネシウムは植物体内を移動しやすいため、最初に症状が現れるのは下位葉や古い葉です。

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