パラグアイにおける大豆へのポリサルフェイト施用試験

10.8

増収
本試験において、ポリサルフェイトの施用が大豆の収量を10.8%まで増加させた。

パラグアイ共和国イタプア県
2018

Trail

10.8

増収

試験の結果

本試験では、ポリサルフェイトを施用し、対照区と比較して大豆の収穫量は最大10.8%も増加した。

背景と目的

パラグアイにおける大豆栽培で現在使用されている一般的な配合肥料と、ポリサルフェイトを含む配合肥料の農学的効果を比較するため

試験詳細

試験地域

パラグアイ共和国イタプア県

作物

大豆

製品

Polysulphateポリサルフェイト 粒品

評価一覧

大豆の収量

処理区

5つの処理区は、P2O5:K2Oの割合が異なる2種類の一般的な配合肥料(5-20-10および5-30-15)で構成され、MAP、SSP、加里(KClまたはポリサルフェイト)を使用して準備された。S、K、Mgを含まない対象としてリン酸一アンモニウム(MAP)単独区を設け、4つの処理区と比較した。すべての処理区は、70 kg P2O5 ha-1の同量で施用された。

 

処理
(配合肥料)
P2O5 : K2O NPKS成分 施肥量 N P2O5 K2O MgO S
kg/ha kg/ha kg/ha kg/ha kg/ha kg/ha
T1 対照区 – MAP 10-52-0-0 S 135 15 70
T2 MAP, SSP, KCl 3:1 5-30-10-5 S 233 11 70 23 11
T3 MAP, SSP, ポリサルフェイト 3:1 6-30-10-6 S 233 15 70 23 5 15
T4 MAP, SSP, KCl 2:1 5-30-10-5 S 233 12 70 35 8
T5 MAP, SSP, ポリサルフェイト 2:1 6-30-10-6 S 233 15 70 35 3 10

処理区

5つの処理区は、P2O5:K2Oの割合が異なる2種類の一般的な配合肥料(5-20-10および5-30-15)で構成され、MAP、SSP、加里(KClまたはポリサルフェイト)を使用して準備された。S、K、Mgを含まない対象としてリン酸一アンモニウム(MAP)単独区を設け、4つの処理区と比較した。すべての処理区は、70 kg P2O5 ha-1の同量で施用された。

 

処理
(配合肥料)
P2O5 : K2O NPKS成分 施肥量 N P2O5 K2O MgO S
kg/ha kg/ha kg/ha kg/ha kg/ha kg/ha
T1 対照区 – MAP 10-52-0-0 S 135 15 70
T2 MAP, SSP, KCl 3:1 5-30-10-5 S 233 11 70 23 11
T3 MAP, SSP, ポリサルフェイト 3:1 6-30-10-6 S 233 15 70 23 5 15
T4 MAP, SSP, KCl 2:1 5-30-10-5 S 233 12 70 35 8
T5 MAP, SSP, ポリサルフェイト 2:1 6-30-10-6 S 233 15 70 35 3 10

結果一覧

  • ポリサルフェイトを散布した大豆は、対照区と比較して収量が大幅に増加し、T3(23 kg K2O/ha)とT5(35 kg K2O/ha)の処理区では、それぞれ6.8%と10.8%の収量増加が見られた。
  • ポリサルフェイトを使用することで、KClをK源として使用した場合(T2)と比較して、大豆の収量が5.3%増加した(T3:23kgK2O/ha、P:K比3:1)。しかし、K2Oの用量が高い場合(P:K比2:1)では、KClとポリサルフェイトの間に優位性は認められなかった。