大豆へのBIOZトパーズとネフライト

17.9

増収
BIOZトパーズとネフライトの施用で大豆の収量が17.9%増加

北海道夕張郡長沼町
2023

Trail

17.9

増収

試験の結果

  • 収量性の向上 – BIOZトパーズとネフライトの施用により、10株あたりの子実総粒重は対照区に比し、17.9%増加した。
  • 着生根粒数の増加 – BIOZトパーズとネフライトの施用により、開花直後時点で、対照区に比し、株あたりの根粒数が58.2%増加した。
  • より多く着生した根粒が窒素固定量を増やし、莢数・粒数(・百粒重)など収量構成要素へプラス作用をもたらしたと考えられる。

背景と目的

2023年春に国内で上市した、バイオステュミュラントであるBIOZトパーズとネフライトは、モリブデン及び超微量要素の作用により、マメ科作物に共生する根粒の活性を高め、生物学的窒素固定を促進するよう設計されている。大豆は世界で最も重要なマメ科作物で、国内においても各地で栽培されており、特に北海道はその最大の産地である。BIOZトパーズとネフライトの施用が、大豆の根粒着生にどのように影響し、そしてその結果、収量構成要素に及ぼす影響を評価するために試験を実施した。

試験詳細

試験地域

北海道夕張郡長沼町

作物

大豆

製品

Topazトパーズ

評価一覧

株あたりの莢数、株あたりの粒数、10株あたりの子実総粒重、着生根粒数

処理区

大豆中粒品種「ユキホマレ」を栽培する生産者圃場で4処理区を設けて試験を行った。

  • 対照区:慣行栽培
  • トパーズ区:15ml/10a
  • ネフライト区:30g/10a
  • トパーズ・ネフライト区:15ml/10a、30g/10a

共通処理として、種子7kg/10aを5月14日に播種(株間7㎝×畝間66㎝、1粒播き)し、基肥はN:2.4kg/10a、P2O5:4.0kg/10a、K2O:3.0kg/10aを全層施肥し、追肥はN:6.0kg/10a、K2O:3.0kg/10aを施用した。トパーズは殺菌・殺虫剤とタンクミックスで種子処理、ネフライトは単剤で7月4日に水量15~20L/10aでブームスプレイヤーにより葉面散布した。

処理区

大豆中粒品種「ユキホマレ」を栽培する生産者圃場で4処理区を設けて試験を行った。

  • 対照区:慣行栽培
  • トパーズ区:15ml/10a
  • ネフライト区:30g/10a
  • トパーズ・ネフライト区:15ml/10a、30g/10a

共通処理として、種子7kg/10aを5月14日に播種(株間7㎝×畝間66㎝、1粒播き)し、基肥はN:2.4kg/10a、P2O5:4.0kg/10a、K2O:3.0kg/10aを全層施肥し、追肥はN:6.0kg/10a、K2O:3.0kg/10aを施用した。トパーズは殺菌・殺虫剤とタンクミックスで種子処理、ネフライトは単剤で7月4日に水量15~20L/10aでブームスプレイヤーにより葉面散布した。

結果一覧

図1:10株あたりの子実総粒重(g)

※エラーバーは標準偏差を表す。N=3である。

 

図2、3:株あたりの莢数、株あたりの粒数

    

※エラーバーは標準偏差を表す。N=30である。

 

図4:株あたりの着生根粒数(7月14日)

※エラーバーは標準偏差を表す。N=3である。

 

写真1:3株根粒の合計数をビーカー内で比較(左:対照区、右:トパーズ・ネフライト区)

 

写真2:各処理区の地上部比較(9月6日)

 

考察:対照区に比し、トパーズ・ネフライト区で、子実総粒重に明確な違いが見られた一方、トパーズ区、ネフライト区では、その効果が判然としなかった。どの処理区の地上部も、特筆すべき差は生育期間中見られなかった。挙げるとすれば、トパーズ・ネフライト区で、枯れ上がりがやや遅い程度である。根粒の形成・窒素固定量は安定したものではなく、土壌中の窒素量や水分量、ストレスなどによって大きく変動する。トパーズ区、ネフライト区では、対照区に比し、根粒がより多く着生したとしても根粒が枯死し、窒素固定量においては差が無かったものと推測できる。トパーズ・ネフライト区では、ストレスによる根粒の枯死を上回る、根粒着生と形成に成功し、結果として窒素固定量が増大したものと考えられる。

 

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Trail

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