水稲へのBIOZオニキスアニュアルとムーンストーン

8.5

増収
BIOZオニキスアニュアルとムーンストーンの施用で水稲の収量が8.5%増加

愛知県西尾市
2022

Trail

8.5

増収

試験の結果

  • 収量性の向上 – 出穂初期におけるBIOZオニキスアニュアル・ムーンストーンの施用により、粗籾重で8.5%増加した。
  • オニキスアニュアル区では、対照区に比べて不稔籾の発生が抑えられたことで増収したと考えられる。

背景と目的

2023年春に国内で上市した、バイオステュミュラントであるBIOZオニキスアニュアルは、含有する微量要素及び超微量要素により、一年生作物の開花・受粉・登熟に有用な生理作用を及ぼすよう設計されている。BIOZムーンストーンは、ストレスからの回復を早めるよう設計されている。

水稲は、国内で最も重要な作物である。登熟期の高温障害により、水稲の収量と品質の低下が問題視されている。出穂初期におけるBIOZオニキスアニュアルとムーンストーンの施用が、水稲の高温障害に対し及ぼす影響を評価する目的で試験を実施した。

試験詳細

試験地域

愛知県西尾市

製品

Onyxオニキス Annualアニュアル

評価一覧

穂⾧(cm)、穂当たりの籾重(g)、穂当たりの籾数、千籾重(g)

処理区

水稲「コシヒカリ」を湛水直播で栽培する生産者圃場で2処理区を設けて試験を行った。

  • 対照区:慣行栽培
  • オニキスアニュアル・ムーンストーン区:30ml/10a、100ml/10a

対照区はフルピリミン系カメムシ防除剤を単剤で、オニキスアニュアル・ムーンストーン区ではオニキスアニュアル・ムーンストーンをフルピリミン系カメムシ防除剤と混用して、ブームスプレイヤーにより葉面散布した。

処理区

水稲「コシヒカリ」を湛水直播で栽培する生産者圃場で2処理区を設けて試験を行った。

  • 対照区:慣行栽培
  • オニキスアニュアル・ムーンストーン区:30ml/10a、100ml/10a

対照区はフルピリミン系カメムシ防除剤を単剤で、オニキスアニュアル・ムーンストーン区ではオニキスアニュアル・ムーンストーンをフルピリミン系カメムシ防除剤と混用して、ブームスプレイヤーにより葉面散布した。

結果一覧

図1:穂あたりの籾重(g)

エラーバーは標準偏差を表す。N=23である。

 

図2:穂あたりの籾数

エラーバーは標準偏差を表す。N=23である。

 

考察:オニキスアニュアルとムーンストーンを施用した出穂初期の時点では、1 穂穎花数は既に決定されているため、これが増えることは考えられない。オニキスアニュアル区で籾数が増えたということは、穎花の不稔率が低下したためであると考えられる。平均籾重も微増しているため、登熟にも何らかの影響をもたらしたように見える。本試験の結果は、オニキスアニュアルとムーンストーンの出穂初期の施用が、水稲の稔実と登熟の改善に効果がある可能性を示唆している。