大豆へのBIOZトパーズとネフライト
9.9
北海道上川郡美瑛町 大雪生産組合 2024
9.9
試験の結果
- 収量性の向上 – BIOZトパーズとネフライトの施用により、10株あたりの子実総粒重は慣行区に比し、9.9%増加した。
- 莢重の増加 – 株あたりの莢重が8.1%増加した。
背景と目的
BIOZトパーズとネフライトは、モリブデン及び超微量要素の作用により、マメ科作物に共生する根粒の活性を高め、生物学的窒素固定を促進するよう設計されているバイオスティミュラントである。様々な食料品の原料として安定的な生産が求められる大豆において、BIOZトパーズとネフライトの施用で収量構成要素に及ぼす影響を評価するために試験を実施した。
処理区
ユキホマレRを栽培する大雪生産組合の圃場で2処理区を設けて試験を行った。
- 慣行区:慣行栽培
- 試験区:トパーズ15ml/10a、ネフライト30g/10a
共通処理として、種子6kg/10aを播種し、基肥はN:0.9kg/10a、P2O5:6.9kg/10a、K2O:2.7kg/10aを全層施肥した。トパーズは殺菌・殺虫剤とタンクミックスで種子処理、ネフライトは7月5日に散布した。
処理区
ユキホマレRを栽培する大雪生産組合の圃場で2処理区を設けて試験を行った。
- 慣行区:慣行栽培
- 試験区:トパーズ15ml/10a、ネフライト30g/10a
共通処理として、種子6kg/10aを播種し、基肥はN:0.9kg/10a、P2O5:6.9kg/10a、K2O:2.7kg/10aを全層施肥した。トパーズは殺菌・殺虫剤とタンクミックスで種子処理、ネフライトは7月5日に散布した。
結果一覧
図1:10株あたりの子実総粒重(g)
※エラーバーは標準偏差を表す。N=10である。
図2:株あたりの莢重 (g)
※エラーバーは標準偏差を表す。N=10である。
写真:株の比較(左:慣行区、右:試験区)(7月30日)
考察:対照区に比し、トパーズ・ネフライト区で、子実総粒重に明確な違いが見られた。どの処理区の地上部も、特筆すべき差は生育期間中見られなかった。挙げるとすれば、トパーズ・ネフライト区で、枯れ上がりがやや遅い程度である。根粒の形成・窒素固定量は安定したものではなく、土壌中の窒素量や水分量、ストレスなどによって大きく変動する。トパーズ・ネフライト区では、ストレスによる根粒の枯死を上回る、根粒着生と形成に成功し、結果として窒素固定量が増大したものと考えられる。